プロパゲートチームで、省庁の施策評価でも使われるロジックモデルとリーンキャンバスを組み合わせて、次年度の方針決めを行いました
プロパゲート株式会社の本間です。
先週、プロパゲートの関係者が集まる四半期合宿がクラスメソッド福岡オフィスで開催されました。
今回私は合宿直前にコロナに罹患してしまったので、リモートでの参加になってしまいましたが、当日の議論風景をできる限り、お伝えできればと思います。
プロパゲートが実施している四半期合宿についての前回の記事はこちら
合宿全体の方向性
まず最初に、プロパゲートに新規参画者が入ってきた時期の合宿開催だったので、プロパゲートが行っている教育事業と人材紹介業のビジネスモデルおよびミッションを確認するコンテンツを中心に実施する大方針を策定しました。 今回の合宿の大きな流れとしては、前回の合宿で課題であった時系列での顧客の変化を感じられるよう、
- バリュー・プロポジション・キャンバス
- リーンキャンバス
- ロジックモデル
- コマーシャルシート
のフレームワークを中心に、合宿のタイムスケジュールを組み立てました。
各フレームワークの採用背景
教育事業、人材紹介事業の日々の定例を眺めていて、メンバー各自が毎日膨大なタスクに忙殺されていたため、合宿というまとまった時間で議論を行い、改めて「合宿の参加メンバーがそれぞれ、自分達が行っているタスクがプロパゲートが実現したいミッションにつながっているかを語れる状態になってほしい」と考え、3つのフレームワークのそれぞれのインプットとアウトプットがつながるようにコンテンツを組み立てました。
バリュープロポジションキャンバス
まず、最初のバリュー・プロポジション・キャンバスでは、
- どのような顧客がターゲットになるのか?
- そのターゲットとなる顧客は、日々どのような課題を感じているのか?
- その課題を解決するために、我々がどのようなソリューションを提供できるのか?
ということを中心に議論を行い、両事業の顧客が感じていることについて考える機会を設けることを狙いとしました。
【参考】DevIOのバリュープロポジションキャンバスに関する記事
リーンキャンバス
次に、そのバリュー・プロポジション・キャンバスを作った顧客像と議論内容をもとに、リーンキャンバス内の、
- 顧客の課題(Problem)
- 顧客セグメント(Customer Segments)
- 独自の価値提案(Unique Value Proposition)
をつなげた上で、リーンキャンバスの残り6つの項目を埋めて、施策のそれぞれが想定している顧客にとって価値があり、持続可能な戦略になっているかを確認できることを狙いとしました。
【参考】リーンキャンバスに関する、他のDevIO記事
ロジックモデル
リーンキャンバスで作成したそれぞれの提案をもとに、省庁の施策評価でも使われるロジックモデルを作成し、それぞれの施策がプロパゲートが掲げているミッションである、「ITに携わる人がスキルを活かし成長する機会を得られることで、人の偏在や質・量など人材不足の原因を解消し、デジタル活用によりワクワクする社会の実現に貢献する」というミッション達成に、顧客の変化であるアウトカムが時系列としてつながっているのかを確認するということを狙いとしました。
【参考】ロジックモデルに関する省庁関連のリンク
コマーシャルシート
そして、最後にロジックモデルで顧客の課題から我々の各種施策がプロパゲートのミッションにつながっていることを確認できた後、具体的にプレスリリースを向けてどのような文言で顧客に届けていくのかというのを作成するというのを今回の合宿における、一連の流れとして策定しました。
当日の様子(1日目)
開会挨拶&事業状況報告
まずは合宿の挨拶として、プロパゲート株式会社代表取締役社長の嵩原から、合宿開催についてのオリエンテーションおよび次年度の目標共有が行われました。
その後、各事業から今期の施策結果とわかったことが共有され、昨年度より顧客理解度が高いふりかえりを行うことができました。
wevoxバリューカード
プロパゲートの合宿では、両事業で本格的な議論に入る前に、個人間の価値観を交換しあう場を設けています。
今回は株式会社アトラエさんのwevoxバリューカードを使って、合宿メンバーが日頃大事にしている価値観を共有するゲームを実施することで、チームメンバーの理解を深めることにしました。
ゲーム結果はこのような状況になり、合宿後にも各メンバーの価値観などを理解しあうワークになりました。
ゲームを行ったときの話題として、「個人として重要視したい価値観と、クラスメソッド社員の行動指針であるCLPは異なることもあるねー」といった会話がされていたのが印象的でした。
バリュープロポジションキャンバス&リーンキャンバス作成
ここからは実際の議論になるので、当日の写真で合宿の雰囲気をお伝えします。
当日の様子(2日目)
1日目のふりかえり&関連情報勉強会
2日目は新規参画メンバーの小笠原から、人材紹介業界の経験談を共有していただき、業界におけるリアルな実体験を聞くことができました。
ロジックモデル&コマーシャルシート作成
miro上での議論内容は、最終的にはこのような状況になりました。
その他
今回は福岡オフィスでの開催ということで、合宿参加メンバーは1日目の夜は福岡での料理を味わった懇親会を開催しつつ、合宿終了後に福岡オフィスのメンバーに向けて合宿内容のピッチを行うといったことも行いました。
ピッチを行うことで、福岡オフィスのメンバーからの意見を直に聞くことができ、普段直接会話していない地方オフィスのメンバーと一緒に議論ができたことは非常によかった合宿成果になりました。
編集後記
個人的には、合宿直前にコロナに罹患してしまい、福岡オフィスのメンバーと交流する機会がなくなったのは残念でしたが、他のプロパゲートメンバーはとても有意義な福岡出張になっていたのではないかなと思います。
また、今回複数のリーンキャンバスを作成することで、教育事業と人材紹介事業が交わる部分も出始めたというのがよかった点だったかなと感じました。
両事業がともに成長し、両事業が混ざった議論が今後さらにできればよいなと思いました。